
株式会社久永様より「久永スクール」を実施頂きました。先日、久永様のトレーニングセンターを視察させて頂きICT推進をさらに加速させる必要があると感じる一方でICT施工の人材育成をどう進めていくか悩んでいたところ、「久永スクール」をご提案頂きました。今回は、弊社まで講師を派遣していただきICT施工の根幹になる3次元データ作成支援コースを受講しました。現場管理の担当者5人が参加し、実際の現場図面をもとに具体的なイメージを持ちながら「基本的な操作は?」「こんな時はどうする?」「こういう設定もできるのか?」など基本から実務レベルまで必要な操作・設定などを丁寧にレクチャー頂き、社員教育として非常に内容の濃いものになりました。さらに研修を通して、ICTに疎い現場社員に「これはICTを使っていくべきだ」というICT推進の温度感を一気に上げられたという点も大きな収穫となりました。
「久永スクールとは」
株式会社久永様が提供するサービスで、ICT施工に関する基礎から実践までをトータルサポートして頂けます。ICT施工の一連のプロセスに網羅的に対応した各種コースを用意されており、「システムや機器類などの導入をしたが、現場利用が進まない」「社員教育をしたいが時間がとれない」「講師役の適任者がいない」など社内教育に課題を抱えている建設会社には非常に有用なサービスです。
スクール風景

今までやってきたことや、現場個別の融通が利くのかなど随時、質問をさせてもらいながら不安を解消しつつ、3次元データで自動計算される効率の良さを体感できました。ベテラン社員も「いいね!」と前のめりでスクールが進んでいきました。
基本操作は、感覚的にも掴みやすく、これからの若手人材に教えていくことはそれほどハードルは高くないなと感じました。
むしろ、社内的な体制や役割分担というところで、ICTに対応することを見据えた組織作りをどうしていくかが大事になると思いました。

ICT施工推進に向けたプラン
時任建設では、ICT施工を本格的に推進してまいります。今期の目標として3次元施工データ作成の内製化および3次元データの活用を社内で定着させることをゴールとして取り組んでいます。さらに、プランが順調に進捗すれば3Dスキャナー、点群データの取得についても内製化の検討を進める予定です。これまでのICT施工の流れを振り返ると、2008年に国交省による情報化施工の推進が始まり、2017年にi-constructionが策定されるという流れの中でICTに対応する測量機械、建機、ITサービスが実際の現場ニーズを汲みながら発展してきたところだと思っています。ICT関連の技術がある程度出そろってきた今、一気にICT対応を進めて施工力・生産性の向上、若手人材の登用など企業課題を解決しながらさらなる成長をしていきたいと思います。
