
◆工事情報
工事名:県単道路整備(改良)工事(屋久津R6-3工区)
完成:2026年2月

工事風景
今回は、「張りコンクリート」と「側溝」の工事に注目して、皆様にご紹介させて頂きたいと思います!
普段、道路を走っていたり歩いていると目にする部分かと思いますが、内側がどうなっているのか、どんな手順で工事がされているのかぱっと見ではわからないかと思います。「こんな風になっているんだ」と興味を持っていただけたらうれしいです。
法面整形工 「張コンクリート」
ここでは、張コンクリートと言う作業を紹介していきます。張りコンクリートとは、主に斜面部分などに表面の崩落や土砂の抜け落ちを防止するためにおこなうものです。その作業風景をご覧ください。


まずは油圧ショベルで法面整形をしていきます。法面整形の作業は、高度な重機操作が必要で難しい作業です。法面整形ができたら、張りコンクリート用の型枠を組み立てていきます。


コンクリートを打設していきます。バイブレータを使ってしっかりと充填していきます。コンクリートを長い距離で一つなぎに打設するとひび割れることがあります。(コンクリートは気温などによって若干伸び縮みするため)。そこで一定間隔でコンクリートの伸縮を吸収するための目地材を入れていきます。今回は、エラスタイトというアスファルトでできた目地材を使用しています。伸縮性・耐久性が優れており目地材に使われています。


コンクリートの打設が終わったら、シートを被せて散水します。コンクリートがしっかりと固まり、強度が出るまで湿潤養生をしないといけません。表面が直射日光や風などで急激に乾燥すると、ひび割れや強度がしっかり出ないなど品質が低下してしまいます。
最後に、出来形をチェックして作業完了です。
側溝の設置


まずは、側溝を入れるための穴を掘っていきます。土木界隈では、床掘りと言います。床掘りが済んだら基礎砕石を敷いていきます。
基礎砕石はプレートコンパクター等でしっかりと転圧をします。ここで転圧が足りないと後で側溝が沈み込んだりします。


側溝を据える前に空練りモルタルを敷いていきます。空練りモルタルとは、砂とセメントを混ぜたものでここに水を加えると、いわゆるモルタルになります。空練りモルタルを敷くことで側溝を据える際に高さの微調整が可能になります。敷モルタルを素早く丁寧に均していくのも意外と技量が必要な作業になります。移動式クレーン仕様の油圧ショベルで側溝を吊り据えていきます。クレーンとしての吊り荷重や側溝の重量を確認し安全な範囲で作業をおこないます。


側溝の繋ぎ目のところには、モルタルを詰めて目地処理をします。続いて、埋め戻し工程に入ります。埋め戻しは単に土を入れるだけではありません。所定の高さ毎に転圧をし締め固めながら埋め戻しを進めていく必要があります。確認しやすいように1層目、2層目などのラインがわかるようにラッカースプレーなどで印をつけておきます。


側溝のきわなどは、狭い所でも転圧ができるタンピングランマで作業していきます。埋め戻しをして、側溝の蓋を据えたら工事は完了です。写真では少し段差が残っていますが、これは、最後、道路の方に砕石とアスファルト舗装をする工程が残っているのでその分の高さを残しているものです。
◆最後に
いかがでしたでしょうか?土木工事は、最終的な完成形は表面しか見えないため、どんな構造になっていて、どんな手間がかかっているのかイメージがつかないものが多いですが、少しでも皆様に知ってもらい興味を持っていただけたらと思っています。
また、本工事にあたりましても近隣住民の皆様、関係者の皆様にはご協力頂き感謝申し上げます。
