
工事名:県営中山間地域総合整備事業 躍動中種子R6-3工区
工期:2024年10月3日~2025年5月30日
本工事は、中種子町美座集落の圃場整備工事です。圃場の区画整理をおこない、農作業をしやすくし生産性向上を図っていただくことが目的となっています。圃場整備工事は、重機オペレーターの技量がかなり求められる工事で、技術力の高いオペレーターが複数名在籍しているため、当社が得意とする工事の一つです。
施工風景
着工前測量(基準点の確認、図面の確認)


設計図書に問題ないか、現場の基準点の確認、施工上の問題点がないかなど確認をします。
伐採


チェーンソーを使用する際は、特別教育を受講した作業員でおこないます。また、防護服、ヘルメット、防塵メガネ等を装着して安全に作業をおこなうことが重要です。一方で、人力では非効率な箇所は、油圧ショベルに刈払い用のアタッチメントをとりつけ伐採をおこないます。


伐採材の搬出をします。伐採材は産業廃棄物となるため島内の中間処理施設へ運搬します。

表土剝ぎ取り
圃場の表土を剥ぎ取り工事中保管し、工事後に表土を戻すということをします。というのも、もともと作物に適した土壌環境を保持している表土部分を工事後に戻すことで、ほ場整備後の生産性を確保することが狙いとなります。
表土集積
圃場の所定の場所に、四角錐台の形にして集積・保管をしておきます。工事期間は数か月に及びます。そのため、雨風にさらされても崩れたり、表土が流出するのを最小限にするようにしっかりと整形をします。


畦畔工
畦畔とは農地内の区画を仕切りの他に排水保水の調整など水のコントロール機能も役割としてもっています。また、畦畔が野鳥や小動物、昆虫などの生物多様性にも寄与する面もあります。
畦畔の築造は、オペレーターの腕の見せ所です。綺麗に仕上げるには、高度な操作スキルが必要です。
排水工


表土戻し
表土整形


表土深耕
リッパーで深部まで掘り起こし地ごしらえをします。緊密で締まりすぎた土壌では作物がうまく生育しないため、リッパーで深く掘り起こし土壌を柔らかくすることが大切です。

表土砕土
表土深耕が出来たら最後にロータリーで表土を細かく砕き表土扱いは完了です。


圃場内道路整備
農業用機械の搬入などで利用する圃場内の道路整備です。砕石舗装で仕上げる設計でしたので敷均し後、入念に締固めて仕上げました。
完成

圃場整備は、天候に左右されやすく工程管理も非常に大変でした。それでも、社員一丸となり工期内にきれいに仕上げることができました。また、近隣住民の方には、工事車両の出入り等でご迷惑をおかけしましたが、ご協力ご理解賜り誠にありがとうございました。
圃場整備工事を通じて、種子島・中種子の農業発展に貢献できるというのはやりがい・誇りを感じれることです。今後とも当社の技術力を活かして地域の発展に貢献してまいります!